2008年5月22日木曜日

桃ムイて栗ナメて エロコミック

桃ムイて栗ナメて

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著者にして2度目の大噴火。テイストが大爆発しているからこそ、著者の漫画の深みにはまりたい方向けの7冊目。, 2007/2/18
By 天然猫肉汁アリス缶詰 (横浜市) - レビューをすべて見る


 著者の成コミ7冊目。
 寂れた銭湯で、母親が亡くなってからおかしくなっちゃった親父の元、一人娘が奮闘する『亀の湯』は、エロくて純でお茶目なヒロインがとってもステキな前後編。ちょっぴり狂ったシリアス系物語に義理人情を詰め込んでコメディーに仕上げる手腕が見事だ。
 傷心の姉に付き合い温泉へ出かけた弟だったが、姉の策略にまんまとはまり…『姉貴の傷心旅行』。
 町内アイドルには秘密があった。父親の画策で…『婿取り』。
 姉の挑発に乗った弟。超オバカ臭いラブコメ『姉毛』。
 下請け業者を切る元締めの意向をバラした女主任に怒りの輪姦攻撃が炸裂する『現場主任桜ちゃん』。
 コンビニでいきなり露出からエロ行為を強要する変態女のエロコメ『コンビニの女』。
 会社の飲み会で独りあぶれた寂しいOLが、仕方なく入ったビデオ個室で天国にゆくお話『試写室パラダイス』。
 健気な娘が父親の失敗を…『尻ぬぐい』は、重くてシリアスなドラマをエロエロに味付けしてコメディーに落とす、いつも通りのSEIJI味。
 『亀の湯』『現場主任桜ちゃん』『試写室パラダイス』『尻ぬぐい』は、筆者の持ち味が大爆発している作品。
 ほかの作品もすべて筆者のアベレージを超えてる傑作群。
 3冊目『裸でゴメンね。』以来、久々の大噴火で個人的には大満足な一冊だった。
 『重い系のお話を、女の子の健気さや男たちの人情でブレンドして、コメディーのオブラートに包んで落とす』のが著者の真骨頂だと思うけど、正直、そういう作風が前面に出た本作だからこそ苦手な方には毒にしかならない作品集でもあると思う。
 そういうわけで、誰にでもお勧めと言うわけにはいかないけど、著者のテイストが好みの方や漫画として感動できるエロ話を好む方には特にお薦めな一冊である。 このレビューは参考になりましたか? (報告する)


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